ポンプ屋の伊波廣泰さん逝去

訃報です。
チェンマイのチャイプラカーンに住んでいた伊波廣泰さん(享年89)が
10月14日に亡くなったそうだ。
今年の6月、ぼくがバンコク到着して、彼に電話を入れて、完成したと報告した時は
「おめでとうございます」と喜んでくれたから、信じられない。

今朝、何も知らず、彼の携帯に電話した。
ぼくは今週末に伊波さんの家へ、完成報告でたずねようかと思っていたからだった。
バンコクから伊波さんの家は遠く、飛行機でうまく乗り継いでも、移動に丸一日はかかる。
それで、今週末の予定がすっぽりあいたので、たずねようと思った。
また、今年の7月には大阪に行き、伊波さんが職工をしていた頃の自宅跡を
たずねていたので、そのことを報告しようと思っていた。

電話すると、いつもは本人が携帯電話に出るところを、奥さんが出た。
それで、挨拶をすませると「伊波さんは亡くなった」と言われた。
「行ってしまった」という言葉を「亡くなった」と聞き間違えているのかもしれない。
なにか、信じられない気分になる。

ぼくはタイ語がへたくそなので、もう一度タイ人の友人に改めて電話して確かめてもらった。
やはり「10月14日の午後4時ごろに自宅で亡くなった」という。
病気でもなく「少し横になる」と言ったまま自宅のベットで亡くなったそうだ。
家族は一緒にいたが、気がついた時には、眠るようにして亡くなっていたそうだ。

ぼくは「伊波さんは元気だ」と思っていたので、
伊波さんへの完成報告は、後回しにしていたことを、悔んでいる。
すぐにでも見てもらう手立てをすべきだったと思う。
伊波さんは、日本人会に属しておらず、在タイの日本人のほとんど誰も知らないのではなかろうか。
2ヶ月近くたって、やっと知ることができた。

最後にお会いしたときに
車いすを使ってでも沖縄に帰ってみたいと思っています」
と言われたことをふと思い出した。

なにも伊波さんのお力になれなかった。
ご冥福をお祈りします。