KBC北天神

motokiM2009-12-15

KBC北天神という劇場で1月16日から一週間限定で「花と兵隊」が上映される。

この劇場で上映されることには、気持ちが入る。
高校のころ、帰りに頻繁に立ち寄った劇場が3つあった。
一つは、このKBC北天神だった。
二つめは、ソラリアシネマもよく行った。
再上映作品で学生だと確か600円だった。
三つめは、親不孝通りにあるシネテリエという劇場。
この劇場が、今年の10月に休館になったと聞いた。
これらの映画館にはよく通った。

そもそも、映画館に通い始めたのは、特別な理由もなく
高校から家が遠かったから、映画館で映画を見て、急行電車まで、暇をつぶして帰っていた。
友だちが少なかったから、映画を見ていた。それで、だんだん映画を見るようになった。
週末の学校帰りに「さらば、わが愛/覇王別姫」や「アンダーグランド」を見たのもKBC北天神だった。

それで、高校を卒業したのち、1998年の5月に映画館がなくなるということになった。
今は、北天神の映画館が復活しているけど、確か当時は、映画館が「閉館」になるということだった。
KBC北天神では、最後の上映に「ニューシネマパラダイス」が上映された。
映画館の最後の日というのは、劇場の外にも郷愁が漂っていた。
それこそ、「蛍の光」が流れだしそうな雰囲気だった。
そこで、支配人の方に劇場の前で写真を撮ってもらった。
それが、上の写真になる。

映画館の最後の日に立ち会ったのは、KBC北天神と、中野武蔵野館だ。
中野武蔵野館の最後の日の上映は、確か安岡さんが製作している「追悼のざわめき」だった。
狭い劇場に、窒息しそうなくらいたくさんの人が群がっていたので人酔いした。
映像のグロテスクさに圧倒されなくても、劇場に詰めかけている人のその雰囲気だけでも十分だった。

高校の時から通っていたKBC北天神で、「花と兵隊」が上映されることになって、大変うれしく思う。
さーさ、がんばらなきゃ。