そろそろ引越し

そろそろ来るかなノストラダムス大予言からはや14年もたった。
ミレニアム。
なんじゃ、そんな経ったのか。
このアパートで10年だ。

ところで、そろそろ、この屋号で使っていた3JoMafilm。
このアパートも、最終的には94歳の大家おばあさんの娘たちの進言で取り壊しになりそう。
「一部増築しているから耐震基準も心配」ということが決め手で取り壊しになる。
築60年の木造アパート。

震災後には、隣近所からの「いつ壊れるか判ったもんじゃない」とクレームもやってきた。

増築前の部分は一階のみ。
日本が高度成長期に入る前のいい左官の仕事なので、一階部分の壁は漆喰。
わらが入っているみたいだから、土を発酵させたのかも。

二階の増築部分は、高度成長期直前に作られたそうで、モルタル
また水を含ませて、土をこねたら一階の部分の壁と違うそうな。
きちんとした壁は、再利用できるんだって。

60年も建ってもっているのだから壊すことないのにと思っていたけど、そろそろタイムアウトだ。
94歳の大家のおばあさんは、おじいさんと長年住んだ家だから壊すのはもとないと拒否していたけど、
「わたし(今は元気な大家のばあさん)がボケて動けなくなってからでは遅い」といい「この家出るわ」と決断。

ついでにオレも追いだされることに。

「娘の住む、松戸のほうに行くかしらって。もうこの年になって、新しい土地で生活するのは、苦労するわね」
90過ぎたおばあさんに新しい土地で生活するのは、誰がどう考えても、高齢者のいかなる動物でも植物でも難しいのはわかっているのに。
大家さんが根を張って生きていた土地は、耐震基準が心配だと

そして、大手のメーカさんが作るプラモデルみたいな家が出来て、漆喰の壁もなく、クロス張りされた家に変わって。

3畳間は相変わらず、17000円だ。
家の前にあった駐車場は、28000円だった。

時代の流れに流されて、東京から漂流しよう。