Afrika war journal

亀山さんと知り合ったのは、2002年春のパレスチナでした。映画学校の学生の時に取材のつもりで入ったけど、正直、胆力がなく毎日がニュースのような状態にやられました。そのとき亀山さんは26歳。片目を失っても今日はラマラ、明日はガザにと前線に行く姿に惚れました。知り合って10年以上たったけど、兄のような存在です。その後2007年に、八丈島へ亀山さんは移住しました。
亀山さんの趣味は魚突き。素潜りで20メートルくらいの場所を2分以上潜ります。6m以上の波が来ているときに、八丈島の岩場で一緒に魚突きで海に潜ったりしました。亀山氏いわく、なんか魚突きの方法が、写真を撮るときの感覚に似ているとか。
写真集「Afrika war journal」初期2002年ごろの写真と2010年の写真が違います。前半は衝撃の強い写真が多く、後半になるとポートレート写真が多いです。表紙の写真も2010年に最後の取材と決めて3カ月入って、これまで撮った写真と印象がダブり、なかなか写真が撮れなかった。だけど、最後に残された数日にポートレートの画が撮れたと話していました。
一つ一つにストーリのある写真を一冊の本の中で見せてくれる。良質な写真集です。値段も手ごろ、しかも今のこの時期にネットで注文すれば、亀山さんの4ッ切りの写真が付いてきます。