南相馬から戻りました。

6月下旬から今日まで南相馬に約一月いた。
こそっと取材をしてた。
南相馬では馬を飼っている人が多い。
相馬野馬追という祭りがあり、祭りの前後に合わせて行った。
祭りは7月23、24、25日に行われた。
今年は、規模が縮小されて行われた。
そして、今日までいた。
馬と人の関係について考えていた。

家に馬小屋を作って飼っている風景を頻繁に目をする。
馬に詳しい人なら当たり前にわかるだろうけど、
自宅に引退した競争馬を飼っている人が多い。
もちろん、国産の道産子なんかもいた。
私はこの震災前まで相馬という土地のことを何も知らなかった。

馬と人間の関係がどう変化したんだろうかとおもった。

戦後の高度成長期に耕運機が出てきた。
家々から、農耕馬が消えていった。
半農半漁の生活が兼業農家になり、勤め人になった。

昭和30年代後半、農業が機械化され始めたころ、
機械には安全装置もなく、農作業中に腕や指を切り落としたりする事故が相次いだ。
皮肉な言い方だけど、機械化のおかげで、子供は農繁期も家でテレビを見れる時代になった。
むかしは、一家そろって農業をやっていた。
子供が農繁期に一人で家にいることなんてありえなかった。

高度成長期に、生産性の低いものとして劣ったものと扱われ、暮らしの中から消えたもの、
人の希望は、過去の暮らしのなかにあるんじゃないか。
なんか、とりとめもないことばかり考えていた。

滞在中に、人が豊かになることってなんだろうかって日々思った。

普通ならば、毎日ブログ更新して頻繁に近況を報告するべきだったけど、今回は出来なかった。
これで、何かしらの形になるように、これから引きこもって編集する。
今日は、たまった洗濯物を洗って干した。
明日は、カメラバックを洗う。